「長期から即時までの時空間地震予測とモニタリングの新展開」統計数理研究所/京都大学防災研究所/県立広島大学/静岡県立大学

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非定常ETASモデルによる間隙流体圧駆動型群発地震の特徴 — 能登半島群発地震活動の時空間変動について(熊澤・尾形)

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非定常ETASモデルは対象とする地震時系列のみから地震発生強度を説明しようとする.ここで本質的なのはカタログ外部からの誘発,即ち間隙流体圧などの影響を間接的に考慮した点である.この外部からの誘発効果はETASモデルではパラメータμ(背景強度)に含まれることから,これの詳細な時間変動を調べることが間隙流体圧の変動を間接的に推定することに繋がる.2020年末より活発化した能登半島の群発地震活動を非定常ETASモデルで地域別に解析し,背景強度の時間変化を調べるに当たって,先ず基準となる標準定常ETASパラメータは2018年から2020年11月末までの非群発の地震活動を当てはめた.それから,各地域 A〜D の背景強度 μ(t) の時間発展を推定し,各群発領域を通るGNSS斜距離の変化との対応を考察した.→ 詳しくは以下参照(YO2TK2.pdf)